こんにちは、クルマガです。
本日は、車好きにとってはワクワクするお話です。
今回紹介するのは、2代目の86は、「アスリートカー」です。
2代目の86は、車の性能より感情を優先した結果、「GR86」となりました。
GRは、楽しくなれる車づくりを追求し続ける、トヨタのスポーツカーブランドです。
楽しさを追求した結果、GR86は、五感をくすぐる仕上がりとなっています。
エンジン音や迫るカーブ、タイヤのゴムの匂いを感じながらの走行は、手が汗ばみ、のどが渇くスポーツそのものです。
しかし楽しさが増した車になっても、気になるのが燃費と価格。
この記事では、前モデルのスポーツカーを超え、アスリートカーに変化したGR86の燃費や価格について解説します。
こんな悩みを解決します!
GR86の走りにおける様々な魅力が気になる!
GR86に乗りたいけど、どのグレードがおすすめなのかがわからない
GR86ってどれくらいの車両価格なの?
目次
GR86の概要
GR86の燃費や価格はこちらです。
【概要】
グレード | 価格 | 燃費(WLTCモード) | 車両重量 | タイヤサイズ |
RC | 279万円 | 12.0km/L | 1260kg | 205/55R16 |
SZ(6MT) | 303万円 | 12.0lm/L | 1260kg | 215/45R17 |
SZ(6AT) | 319万円 | 11.8km/L | 1280kg | 215/45R17 |
RZ(6MT) | 334万円 | 11.9km/L | 1270kg | 215/40R18 |
RZ(6AT) | 351万円 | 11.7km/L | 1290kg | 215/40R18 |
【ボディサイズ】
全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
4265mm(+25) | 1775mm(+-0) | 1310mm(-10) | 2575mm(+5) |
()内は前モデルと比較した値
【エンジン性能】
排気量 | 2.4L |
最高出力 | 235ps/7000rpm |
最大出力 | 25.5kgm/3700rpm |
GR86の燃費
GR86と前モデルの重量、燃費を見てみましょう。
GR86は前モデルに比べて、若干重量が増え、燃費が悪化しているのがわかります。
【前モデル(初代)】
グレード | G (MT) | G (AT) | GT (MT) | GT (AT) | GT limited(MT) | GT limited(AT) |
車両重量 | 1210kg | 1230kg | 1230kg | 1250kg | 1230kg | 1250kg |
燃費 | 12.4km/L | 12.8km/L | 12.4km/L | 12.4km/L | 12.4km/L | 12.4km/L |
※燃費はWLTCモード G(MT)の燃費はLSD装着時の数値
【GR86(2代目)】
グレード | RC | SZ(MT) | SZ(AT) | RZ(MT) | RZ(AT) |
車両重量 | 1260kg | 1260kg | 1280kg | 1270kg | 1290kg |
燃費 | 12.0km/L | 12.0km/L | 11.8km/L | 11.9km/L | 11.7km/L |
※GR86はLSDを全車装備
GR86の足回り重量化
GR86は、前モデルに比べ40kg重くなっています。
主な要因としては、駆動や足回りを強化したからです。
ユーザーの要望に応え、排気量を2.0Lから2.4Lにアップさせたので、下回りの強化が必要となりました。
【重量増の例】
トランスミッション | 18kg |
リアの足回り | 3kg |
フロントナックル | 1.5kg |
例えば、タイヤとサスペンションの間に装着されるフロントナックル。
開発当初、アルミ素材に変更し1.5kg軽量化するはずでした。
しかしアルミ素材だと、タイヤの感覚がユーザーに伝わりにくく、車のコントロール性を実感できない理由から、前モデルの鋳鉄製が引き継がれたのです。
このような理由から、乗る人の楽しさを優先した結果、パーツの重量化につながっているということですね。
GR86のボディ軽量化
GR86は脚力が増し、体が引き締まったアスリートと言えるかもしれません。
足回りの重量化とは逆に、GR86のボディは軽くなっています。
その要因としては、
- ボンネット
- フロントフェンダー
- ルーフ
上記の部分がアルミ素材になったからです。
2年の開発期間を要したルーフにより、約2kg軽くなっています。
軽く、強くなったボディは、次の部分の衝突試験において、最高となる5つ星の評価を獲得しています。
- 正面
- オフセット
- 側面
なので、もしもの時でも安全を守ってくれます。
さらに、排気量がアップしたエンジン内の部品をグラム単位で削り、エンジン全体で約1.5kgの軽量化に成功しています。
- 吸気バルブ 1本あたり6グラム
- 排気バルブ 1本あたり2グラム など
またシートも約2.6kg軽量化するなど、様々な対策が行われ、男性1人分相当の75kgを削減しています。
75kg削減できていなければ、GR86は今より100kg以上重くなり、燃費はさらに悪化していたかもしれません。
GR86は、メリハリのある体になった結果、「40kg増えた」のではなく、「40kg増に抑えた」のほうが正解だと言えるでしょう。
排気量アップや足回りの強化、そしてボディの軽量化…。
このような理由で生まれ変わったGR86が、楽しくない訳がありません!
空気抵抗を減らすボディ
GR86は燃費や走行性能を維持するため、空気抵抗を減らしたボディであるのも特徴です。
空気抵抗を減らす流れを順に解説します。
①フロントバンパー両脇の穴から空気が入る
②タイヤの回転で起こる気流の乱れを整える
③フロントタイヤの後ろにある穴から空気がサイドに抜ける
④サイドに抜けた空気は後輪のアーチフィンが整流
⑤トランクスポイラーが空気の渦を車体から遠ざけ空気抵抗を減らす
④の「アーチフィン」は、後輪のフェンダーに付けられた小さな突起物です。
③の空気を上方向に流し、後輪で発生した乱気流は下方向へ流すので、2つの空気が混ざらず空気の抵抗が減ります。
さらに、①の穴の表面には、シボ状の柄が付いています。
このような構造で、空気の抵抗を減らしているのですね。
シボ状のイメージ
整流効果があるとされるサメの皮膚を参考にしていて、直進安定性に効果があるとのことです。
一方GR86の清流ボディは、空気抵抗を減らすと同時に、タイヤを地面に押さえつける効果も発揮しています。
つまり、タイヤのグリップ力を確保するためのダウンフォースということです。
ダウンフォースは、低速でも実感できるようにと、バランスを重視して開発されました。
GR86は、整流効果により前に進む力を効率よく生み出しているので、重くなった車体でも燃費が維持されていると言えるのです。
GR86の価格
GR86は、使い方や装備に応じて3つのグレードに分かれます。
・カスタマイズやサーキット走行を想定した「RC」
RCより装備が充実した事実上のベースカーとなる「SZ」
上級グレードの「RZ」
装備品が同じではないので、基準が明確ではありませんが、全体的に価格はアップしています。
しかし、先に紹介した重量化や軽量化、さらに整流ボディにレベルアップしたことを考えれば、高くはないのかもしれません。
初代とGR86の価格は下記のとおりです。
【初代86】
グレード | G (MT) | G (AT) | GT (MT) | GT (AT) | GT limited(MT) | GT limited(AT) |
価格 | 267万円 | 269万円 | 303万円 | 310万円 | 324万円 | 331万円 |
【GR86】
グレード | RC | SZ(MT) | SZ(AT) | RZ(MT) | RZ(AT) |
価格 | 279万円 | 303万円 | 319万円 | 334万円 | 351万円 |
AT車はSZとRZに用意
GR86のAT車には、MT車にはない装備が付きます。
- 車内外の安全を守るアイサイトコアテクノロジー
- 前の車の速度に応じて走れる追従機能付クルーズコントロール
さらに、パドルシフトのほかに「スポーツ」、「スノー」モードを切り替えられるので、シーンに合わせた走行ができます。
RC
RCは、簡単に言うとカスタマイズできるグレードです。
内外装の装備は1番少なく、GR86を好みの色に染められます。
今どきの車には珍しく、安全装備は必要最低限であるのが特徴です。
搭載されている安全装備は、次の通りです。
- 横滑り防止(VSC)
- タイヤのロックを防止(ABS)
純正アクセサリーや車外品も多く販売され、世界に1つだけのRC車を作れるので、ある意味1番楽しいグレードかもしれません。
SZ
SZは、カスタマイズする予定がない場合の選択肢となるでしょう。
特徴は、次の通りです。
- 17インチアルミホイール
- シフトノブやサイドブレーキが革巻き
一方、初代から進化したアクティブサウンドコントロールを装備しているので、気持ち良いエンジンサウンドを楽しめます。
RZ
RZは、上級グレードとなり、車内外の装備が充実します。
特徴は、次の通りです。
- 18インチアルミホイール
- ウルトラスエード×本革シート
SZには装備できないフロントスポーツブレーキや、他車の接近をサイドミラーで知らせる、後側方警戒支援システムも装備されています。
まとめ
GR86の燃費減、重量増は走行性能や楽しさの向上の証です。
足回りは強化され重くなり、ボディは新素材を採用し軽くなっています。
初代より価格は高めですが、AT車には安全で便利な機能が付いています。
GR86は、最初で最後のアスリートカーになるかもしれません。
是非あなたも、GR86に乗って爽快なドライブライフを楽しみましょう!
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