こんにちは、クルマガです。
もしかすると、この記事を読んでくれているあなたは、こういった一言を整備工場やディーラーで言われたことがあるのではないでしょうか。
「スロットルボディが汚れてますね」
そもそも、スロットルボディとはなんぞやというお話ですよね。
1つ言えるとすれば、スロットルボディの不具合を無視していたら、重大な事故を引き起こす原因なるということです。
あなた自身はもちろん、愛車を守るためにも、今回はそんなスロットルボディについての疑問を解決します。
目次
ガソリンエンジンに必要不可欠なスロットルボディ
結論から言うと、スロットルボディは内部に吸い込む空気量を上手く調節する部品です。
スロットルボディは、ガソリン車に付いています。
なので最近流行りの電気自動車には、このスロットルバルブは付いていないのです。
ガソリン車は、名前の通りガソリンを使って走る車ですよね。
しかしガソリン車というのは、ただガソリンを入れるだけで走るということではないのです。
アクセルを踏んでパワーを生み出し走るまでの過程の中には、燃料と空気の量が上手く混合されています。
つまりどれだけガソリンを入れたとしても、内部に吸い込まれる空気とのバランスが悪ければパワーを生み出すことができないということです。
そんなパワーを生み出す手助けをしてくれるのが、今回のキーワードとなるスロットルボディなのです。
スロットルボディが故障する原因
スロットルボディは、走行していくうちに溜まるカーボンが原因となります。
このカーボンはエンジンが燃焼することで出てくるもので、長年走っていると自然と溜まっていくものです。
しかし、このスロットルボディの汚れを早めてしまう原因としては、次の通りです。
・長時間のアイドリング
・走行距離が長い
あなたは、普段からアイドリングを長時間してませんか?
走行距離に関しては仕方の無いことでもあります。
しかし長時間のアイドリングは、スロットルボディに汚れが溜まるのを早めてしまう大きな要因となります。
やはり長時間アイドリングをしていると、排気ガスの排出量も多くなり、環境にも悪いです。
なので、できるだけ長時間のアイドリングは控えるようにしましょう。
スロットルボディ不具合の症状は?
結論から言うと、大きく4つの症状が挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきますね。
①エンジンのかかりが悪い
スロットルボディに不具合が起きた時は、まずエンジンのかかりが悪くなります。
基本的にエンジンをかけると、1秒くらいでエンジンがかかるはずです。
しかしスロットルボディに不具合や故障が起きていると、エンジンをかけても3秒くらい「キキキッ」と鳴り続けた状態になります。
エンジンのかかりが悪いなと感じたら、スロットルボディの不具合や故障が原因と考えられます。
②エンストを起こします
エンストと言われると、マニュアル車を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
実はスロットルボディに不具合や故障があると、AT車でもエンストします。
特に回転数が下がる減速時は、エンストを起こしやすいです。
信号が赤になって止まろうと思った時に、「ゴトッ」と止まってしまうのでかなり危険です。
③回転数が不安定になります
今お話したエンストと似ていますが、スロットルボディに不具合や故障があると、アイドリング時に回転数が不安定になります。
アイドリング時、アクセルを踏んでもないのに突然回転数が上がったり
かと思えば急激に回転数が落ちてエンスト。
なんてこともよくあります。
このような症状が表れたら、スロットルボディが原因と考えて良いでしょう。
④チェックランプが表示されます
スロットルボディに不具合や故障が起こると、チェックランプが付きます。
チェックランプというのはその場所の不具合を知らせてくれるランプで、運転席のメーターに表示されます。
基本的にはエンジンをかけた時に一瞬表示されるくらいで、何か不具合が無い限りチェックランプはつきません。
スロットルボディの不具合や故障が起こった場合、エンジンチェックランプが点灯します。
エンジンチェックランプは名前からイメージできるかもしれませんが、エンジン内部の不具合を知らせてくれるランプです。
もしもこれまでお話した症状に加えてエンジンチェックランプが点灯したら、ほぼ100%の確率でスロットルボディが不具合や故障を起こしていると考えて良いです。
スロットルボディの交換費用と工賃
スロットルボディの交換費用は、工賃合わせてざっくりと35000円から80000円ほどです。
なぜここまで範囲が広いのかというと、車種によっては作業工程などが複雑になるからです。
ちなみに部品代に関しては、中古品(リビルト品)であれば、車種によりますが20,000円から50,000円以内で購入できるものもあります。
ちなみに例を1つ挙げると、ヴォクシーのスロットルボディの場合、リビルト品で43,120円となります。
確かにスロットルボディを交換してしまえばすぐに走行可能にはなりますが、できるだけ交換費用にお金をかけたくないものですよね。
実は、スロットルボディは洗浄することで再度使えることもあるのです。
僕が以前乗っていたRX-8も、スロットルボディの汚れで車が動かなくなりました。
しかしスロットルボディを洗浄した結果、今まで通りの走りに戻ったのです。
なので、スロットルボディによほどの汚れや欠損などがなければ、一度洗浄してみる方がお金も浮きますしおすすめです。
スロットルボディを自分で洗浄する方法
スロットルボディは、自分で洗浄できます。
しかし慣れない作業でもあるので、整備士の方に洗浄をお願いするのも1つの方法でもあります。
整備士の方に洗浄をお願いする際にかかる洗浄費用は、およそ5000円から10000円ほどです。
では、具体的にスロットルボディを自分で洗浄する方法について解説していきます。
①ゴムホース(吸入ダクト)を外す
まずはじめに、エンジンを温めるためエンジンを5分ほどかけましょう。
これにより暖機運転した状態になります。
暖気状態ができエンジンを停止させたら、スロットルボディと繋がっているゴムホースを外します。
このゴムホースは吸入ダクトと呼ばれ、バンドで止められています。
バンドは外すのが簡単なので、すぐに取り外すことができるはずです。
ちなみに、スロットルボディは本体を外して洗浄できるのが一番おすすめですが、自分で取り外すのは非常に困難です。
なのでスロットルボディは設置したまま、洗浄を行うと良いでしょう。
②バルブを洗浄する
吸入ダクトを取り外したら、バルブが見えるはずです。
そのバルブの汚れを、ウエスなどの柔らかい布を使って拭き取っていきます。
ただしウエスだけでは完全に汚れが取れないので、エンジンコンディショナーやパーツクリーナーをウエスに塗布して洗浄しましょう。
ちなみにエンジンコンディショナーとパーツクリーナー、まだ持っていない人のために、すぐに購入できるよう商品リンクを貼っておきますね。
ここでのポイントは、バルブを開閉させながら洗浄するということです。
スロットルボディの裏側は特に汚れやすいので、入念に洗浄しましょう。
ただし注意点があります。
スロットルボディのバルブの周りが黒くなっていることがありますが、これはバルブとスロットルボディとの密着を高めるモリブデンコーティングと呼ばれるコーティングなので、汚れと間違って落とさないようにしましょう。
③吸入ダクトを元に戻して固定する
エンジンコンディショナーやパーツクリーナーでバルブを綺麗にできたら、吸入ダクトを元に戻します。
しかしこの状態だと固定されないので、きちんと留め具を使ってスロットルボディと吸入ダクトを固定しましょう。
もっと簡単に自分で洗浄する方法もあります
ここまで紹介した方法は、一般的な自分でスロットルボディを洗浄する方法でしたが、実はもっと簡単に自分で洗浄する方法があるのです。
それは、先程の①の工程までは同じで、その後にエンジンをかけます。
そしてスロットルボディのバルブにスプレーノズルを入れ、30秒から40秒間、スプレーを噴射するという方法です。
この方法ではマフラーから白煙が出なくなるまで待ち、白煙が出なくなったら再び吸入ダクトを戻して終了です。
先に紹介した方法と今紹介した方法、どちらでもスロットルボディを洗浄することができるので、是非試してみてくださいね。
まとめ
スロットルボディは、日々の走行で劣化や汚れなどの進み具合が変わります。
定期的にスロットルボディの汚れを点検できるのが良いですが、エンジンルーム内というのは複雑でなかなか手をつけにくい場所でもあります。
なので今回挙げた、スロットルボディの不具合のサインとなる症状4つ
- エンジンのかかりが悪い
- エンストを起こす
- 回転数が不安定
- チェックランプが表示される
これらを目安に、汚れを洗浄したり整備工場やディーラーにて部品を交換してもらうようにしましょう。
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