こんにちは、クルマガです。
突然車から異音が出てきた時、ゾッと血の気が冷めますよね。
僕も、これまでに何度か車から異音が聞こえる現象を目の当たりにしてきました。
今回あなたに紹介したいのは、僕の実体験をもとに車の異音が考えられる症状や原因、そして対処法について紹介します。
目次
走行中の異音は超危険です
車から異音が出るといっても、状況によって音は違ってきます。
ただし走行中に異音が出てきたら、すぐに車を停止させましょう。
まじで危険です。
走行中の異音から考えられる症状は、8つです。
①オーバーヒート状態
車のオーバーヒート。
これ、経験したことがある人はおそらくあまりいないはずです。
オーバーヒートは、エンジン内部に熱がこもってしまうことで引き起こされます。
原因としては、油圧の低下や水温の上昇によるものです。
夏場の運転で起きやすいのがこのオーバーヒートで、エンジンオイルが少ない状態で走行すると引き起こされやすくなります。
また冷却水が少ない状態で走行してしまうと、水温が上昇してしまうことにもつながってしまいます。
車がオーバーヒートしてしまうと、エンジンが故障してボンネットから煙が出てきます。車が燃え上がるなどの現象にもつながるので非常に危険です。
車がオーバーヒートしている状態だと、油圧警告灯や冷却水警告灯が点灯していることが多いのでわかりやすいですよ。
また水温がH寄りになっているのも、判断材料の1つになります。
②ウォーターポンプのべアリングの故障
2つ目は、ウォーターポンプのべアリングの故障です。これは、冷却水の機能を発揮させるためのポンプが故障することを指します。
ウォーターポンプの故障も同様、オーバーヒートにつながります。またその他、シャフトが折れてしまうことにもつながるので危険です。
走行自体には一見問題ないように感じますが、放っておくと突然走行不可になってしまうこともあるので注意が必要です。
③ファンベルトの不具合
ファンベルトの不具合としては、ベルトが緩んでいたり、劣化で滑っているといったことが挙げられます。
特にファンベルトの不具合は、エンジンの回転数を上げた時にわかりやすくなります。というのも、ファンベルトに不具合があるとエンジンの回転数を上げた時に周りの人でもわかるくらいの異音が出るからです。
ファンベルトの不具合によって起こるトラブルとして主に挙げられるのは、ファンベルトが切れてしまうことで引き起こされるオーバーヒートです。
大きい音量の異音が出た時は、ファンベルトの不具合だと考えても良いでしょう。
④モーターの不具合
4つ目は、モーターの不具合です。このモーターの不具合によって起こる異音に大きく関わっているのは、ハイブリッドカーやEV車です。
これらはモーターの力を使って走行します。しかしその動力となるモーターに不具合が生じてしまうと、甲高い異音が引き起こされます。ハイブリッドカーやEV車での走行中に甲高い異音が引き起こされたら、モーターの不具合が原因だと考えて良いでしょう。
⑤エンジンマウントの劣化
5つ目は、エンジンマウントの劣化です。実は僕、過去にエンジンマウントの劣化で車からとんでもない異音が出た経験があります。
あの時は、控えめに言ってマジで焦りましたね^^;
エンジンマウントの劣化から起こる異音も大きいので、聞き逃すことはないでしょう。
あなたの車のエンジンマウントはきちんと整備されていますでしょうか。
エンジンマウントの劣化によって引き起こされる不具合は、異音だけでなく燃費にもつながってしまうので注意が必要です。
⑥排気系トラブル
排気系トラブルによる異音は、有名です。
排気系といえば、主にマフラーの不具合が挙げられます。
例えばマフラーが腐食してしまっていたり、破損していたりといったことが言えますね。
マフラーを改造していないのにリアから大きくて低い音が出ているなと感じたら、マフラーなどの排気系の不具合だと考えると良いです。
⑦トランスミッションの不具合
トランスミッションの不具合は、厄介です。トランスミッションが不具合になってしまうと、その修理費がとんでもなく高いのです。
トランスミッションの不具合については、基本的にミッションのベアリングが故障しているケースがほとんどです。しかし滅多にトランスミッションが壊れることはないので、万が一ガラガラとした音が聞こえたらトランスミッションをすぐに点検しましょう。
⑧足回りの不具合
最後は、足回りの不具合による異音です。足回りが不具合を起こしていると、異音だけでなく走行にも影響を及ぼします。
例えば車の振動が今までより激しくなったり、乗り心地が柔らかく感じすぎた時は、足回りが不具合を起こしているかもしれないので注意が必要です。
異音からわかる不具合一覧
異音の原因となる不具合についてはわかりましたが、実際にこれらの不具合が起こった時にはどのような音がするのでしょうか。
ここでは、異音からわかる車の不具合を紹介します。
カリカリ音
カリカリとした音が出た時、それは冷却水や油圧が低下している証拠です。
またそれに伴ってオーバーヒートを起こしている可能性も考えられます。
走行中に“カリカリ”や“カンカン”といった異音が出たら、水温計や警告灯をチェックしましょう。
もしも警告灯が点灯していなかったら、安全な場所に車を停止してエンジンオイルの量や冷却水の量を確認しましょう。
ガラガラ音
ガラガラ音は、走行中やアイドリング時に出る異音です。このガラガラ音が出た時は、先ほど紹介したウォーターポンプのベアリング不具合だと考えて良いでしょう。
ウォーターポンプのベアリング不具合はオーバーヒートを引き起こす可能性があるので、注意が必要です。
キュルキュル音
キュルキュル音は、ファンベルトの不具合が原因で引き起こされる異音です。この音はエンジンの回転数を上げれば上げるほど音が大きくなるので、すぐにわかるはずです。
ファンベルトは走り方にもよりますが、9万kmから10万kmほど走ると徐々に劣化が見られ始めてきます。
万が一ファンベルトが故障してしまうと事故を招く原因にも繋がりかねないので、早めの処置を取りましょう。
キーン音
走行中のキーンという音は、モーターの不具合から起こる異音です。
この甲高い異音は、先ほど紹介したハイブリッドカーやEV車に見受けられるものです。
しかしこのキーンという音は非常に高周波であるということもあり、人によっては聞こえづらく感じてしまうかもしれないので注意が必要です。
キーン音は出たからすぐに車を停めなければいけないというほどではありませんが、音が大きくなっていれば要整備です。
ガタガタ音
ガタガタ音は、エンジンマウントの劣化が原因で引き起こされる異音です。しかし経験で言うと、エンジンマウントが故障した時の異音は“ブォー”という感じでしたね。
このガタガタ音は、エンジンマウントの劣化によってぐらつきが出ている音だと考えられます。
エンジンマウントは名前から分かる通り、エンジンを支えるパーツです。
車の走行だけでなく、廃車にも影響を及ぼすので早めに修理しましょう。
バラバラ音
バラバラ音は、アイドリング中や走行中に出る異音です。この音が出た時は、排気系のトラブルが考えられます。
マフラーに穴が開いているなど不具合がないか、また触媒にも何かしら傷がいってしまっている可能性も考えられるので要確認。
燃費にも影響を及ぼすので、早めに修理するのがおすすめです。
カラカラ音
カラカラ音は、こちらも排気系のトラブルが考えられます。しかしこの異音からは、マフラーなどに穴が開いているなどではなくサイレンサーの内部や排気管内に入り込んでしまった異物が原因だと考えられます。
カラカラ音は走行中だけでなく、アイドリング中にも出るので比較的わかりやすいです。
ゴトゴト音
ゴトゴト音は、足回りの不具合によって起こる異音です。
サスペンションの不具合やショックアブゾーバーのオイル不足など、足回りで起こる不具合からこの音が出るので要確認。
アイドリング中やアクセルオン時に出る異音にも注意
走行中だけでなく、アイドリング中やアクセルをオンにした時に異音が出るケースもありますよね。
アイドリング中であれば、ファンベルトの不具合による異音や排気系のトラブルによる異音、そのほかトランスミッションの不具合による“ゴー”や“ジャー”といった音も異音の中に入ります。
またアクセルオンにした時の異音は、エンジンオイルの不足によって起こるゴロゴロ音などもあります。特にスポーツカーなどエンジンオイルを定期的に補充しなければいけない車では、普段からエンジンオイルの量を確認することが大切になります。
異音が出た時の対処法
異音が出ても、焦る必要はありません。
ここでは、異音が出た時に取って欲しい対処法について紹介します。
①冷却水やエンジンオイルの補充
異音の原因でもある冷却水の不足やエンジンオイルの不足。これは、それぞれきちんと定期的に確認・補充をすれば防ぐことができます。
冷却水やエンジンオイルの不具合によって異音が出た時は、すぐに安全な場所に車を停めてそれぞれの量をチェックしましょう。
ただし、冷却水はある程度車のエンジンが冷め切った状態で補充しないと、補充してもすぐに蒸発してなくなってしまいます。
なので、車のエンジンを切ってから10分〜15分ほど冷却水のキャップには触れないようにしましょう。
②足回りのパーツ交換
サスペンションなどの足回りの不具合から異音が出た時は、足回りのパーツを交換することをおすすめします。
確かにお金がかかってしまいますが、そのままの状態で走行して事故を起こすのであれば万全に備えるべきです。
経験上足回りのパーツ交換にかかるコストは、およそ5万から10万円ほどでした。
なので足回りのパーツ交換では、5万〜10万円のコストがかかるものだと見積もっておくと良いでしょう。
③安全な場所に車を停止してJAFを呼ぶ
もしも異音から出た不具合が走行できないほどのものであれば、安全な場所に車を停止してJAFを呼びましょう。
異音が出ていつ止まるかわからない状態で走るより、JAFを呼んだ方が安心ですよね。
万が一上記の対処ができなければ、JAFを呼ぶことをおすすめします。
まとめ
車の異音には、とても数多くの種類があります。
しかし音の種類によって、車の不具合は異なります。
あなたの車から出る異音は、どの部分からでしたか?
万が一の事態に備えて、普段から車から出る異音をチェックすることが大切ですよ!
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