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【冷却水の補充方法を教えます】種類ごとの特徴と注意点は?

車の故障と不具合

こんにちは、クルマガです。

 

突然ですが、あなたは車の冷却水(クーラント液)のチェックはしてますか?

 

実は今回のキーワードとなる冷却水というのは、エンジンを正常に動かすためには冷却水はとても重要なものです。

 

しかし実際に冷却水はひとつではなく、車や環境によって適切なものを選ぶ必要があります。

 

そこで今回は、おすすめの冷却水や交換する上での注意点、そして冷却水に起因するトラブルの対処法を解説します。

 

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冷却水の役割

 

冷却水は、高熱になったエンジンを冷却するためにエンジンの内部を巡回する液体です。

 

エンジン内部から熱を奪った冷却水はたラジエターで冷やされ、再びエンジンに戻ってエンジンを冷却することを繰り返し、エンジンを熱から守ります。

 

冷却水はエンジン内部に錆や腐食を発生せず、冬場でも凍結しないことが求められます。

 

そのため、ただの水では凍ってしまったりラジエターを錆や腐食させるので、「不凍液」などとも呼ばれるエチレングリコールやプロピレングリコールといったグリコール系溶媒に、防錆剤などの添加剤を加えて冷却水として使用しています。

 

凍ってしまってもエンジンが温まれば溶けるから良いのではないかと思うかもしれませんが、水は凍ることで体積が約10パーセント増加する性質があります。

 

そうするとエンジン内部にひび割れが出来て漏れが発生することがあります。

 

また、錆や腐食が発生しても同じような症状が現れます。

 

冷却水の種類

 

国産車で採用されている冷却水は、赤・緑・青・ピンクの4色に区別され、赤と緑の冷却水はエチレングリコールを主成分とする「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」と呼ばれています。

 

 

この冷却水の特徴は長寿命で、2〜3年の耐用年数があります。

 

また最新の車に充填されている青とピンクの冷却水はさらに性能が向上し、プロピレングリコールを主成分とする「スーパーLLC」と呼ばれ、耐用年数7〜10年を実現しています。

 

 

これらの冷却水のほかに、ディーゼル用LLCや輸入車用LLCもあり、国産車用とは色や成分内容が異なる場合もあるので使用するときには、成分や使用可能な車種を必ず確認する必要があります。

 

冷却水の交換と補充

 

冷却水はいくら寿命の長いLLCであっても、長期間使用することでで蒸発で減ったり劣化します。

 

蒸発して基準より不足した場合は冷却水を補充し、劣化した場合は一度抜いて新しい冷却水に交換しなくてはなりません。

 

LLCは耐用年数が2〜3年なので、車検に合わせて交換するのがおすすめです。

 

スーパーLLCの場合は耐用年数が7〜10年なので、新しい車に換えるまで交換は必要ないかもしれませんが不足とならないようにチェックはしましょう。

 

劣化のサインとしては、冷却水の色が濁っていることで判断が付きます。

 

その場合は、冷却水の劣化以外にもエンジンオイルが混入するトラブルも可能性としてあるので、冷却水の交換とともに整備工場での点検をおすすめします。

 

目安はラジエターのリザーバータンクで確認し、半透明樹脂のタンクの目盛りで液面が「FULL / LOW」や「MAX / MIN」の間に収まっているのが正常で、LOWやMINより下になっていたら補充が必要なサインです。

 

冷却水の交換と補充の方法

 

リザーバータンクの液面は温度によって上下するので、エンジンを止めてすぐだと液面が上昇していて正しい液量がはかれません。

 

なので必ずエンジンが冷えた状態で量をチェックしましょう。

 

冷却水は液量以外に劣化もチェックする必要があります。

 

目視での汚れの判断以外には、専用の測定器で濃度を測ることも重要です。

 

クーラント用の濃度測定器は、通販サイトやカー用品店にて数千円で販売しています。

 

冷却水の補充

 

冷却水が不足している場合は適量を補充することになりますが、この際同じ色と種類の冷却水を使用します。

 

というのも、種類が異なる冷却水を混ぜてしまうと効果を発揮できないからです。

 

また、異なる色を混ぜてしまうと冷却水の劣化具合が判断できなくなります。

 

また、作業前にはエンジンルームを開けて冷却水が漏れた形跡がないかを確認しましょう。

 

蒸発などによる減少ではなく、ラジエターやホース類からの漏れであれば、根本的な修理の必要があるからです。

 

駐車した後に冷却水が地面に垂れている場合もあるので注意してみましょう。

 

冷却水の交換

 

劣化が著しい場合は冷却水をそっくり抜いて、新しい冷却水に交換することになります。

 

方法としては、ラジエターから冷却水を抜く作業になるので、火傷などのが危険が伴ったり、車によっては古い冷却水が十分に抜けない事もあります。

 

また、抜いた古い冷却水の処分も考えなくてはいけません。

 

そのような作業は難かしいと思ったら、ディーラーや整備工場に作業を依頼するのがおすすめです。

 

正しい冷却水の選び方

 

車にあった純正の冷却水を選ぶのが基本ですが、車を利用する地域の特性や季節に藻注意して選ぶ必要があります。

 

特に冬場に厳しい寒さとなる地域では、冷却水の凍結温度に注目しましょう。

 

市販の冷却水には、始め時から濃度が薄められていてそのまま利用するストレートタイプと、濃度が薄められていない原液タイプの2種類があります。

 

ストレートタイプは、凍結温度が−30℃程度に調整されていてそのまま補充できるようになっています。

 

原液タイプは利用者が自ら任意で濃度を薄めて使用する前提にされた濃縮タイプで、車を使用する地域に適した凍結温度になるように水道水で濃度を変えるため寒冷地向けの冷却水といえます。

 

濃度の割合についてですが、これは濃度割合と凍結温度の関係が製品によって異なるので、製品の説明書を読んだり販売店で確認することが必要です。

 

冷却水のトラブル対処方法

 

冷却水のトラブルで代表的なのが、エンジンのオーバーヒートです。

 

これは冷却水の不足が原因で、エンジンの温度が異常に高まりエンジンの性能が落ちたり停止したりしてしまいます。

 

冷却水が不足する原因は、蒸発によるものとラジエターやウォーターホースからの漏れが考えられます。

 

ラジエターは錆などによる劣化と、車体の全面そして下部にあるので走行中に石などが当たって穴が空く可能性があります。

 

また、ラジエターホースなどのホース類はゴムの劣化によってひび割れなど発生することもあります。

 

ラジエターやホース類は圧力がかかっているために、小さな穴やひび割れでも一気に冷却水が失われることもあります。

 

走行中にエンジンが異常高温になると、まず水温計に現われます。

 

水温計がない車種でも警告灯が点灯して消えない状態になります。

 

このような場合はオーバーヒート気味と判断することが適切でしょう。

 

早めに気づいたなら、安全な場所に停車し水温が下がれば深刻な事態に至らずに済みます。

 

緊急措置として応急処置としては、漏れて減った冷却水のかわりに水を補充すれば一時的に冷却性能は回復できますが、そのまま走行すれば当然またオーバーヒートの症状が出てきます。

 

繰り返せば大きな故障につながってしまいます。

 

ちなみにこのオーバーヒート、修理にとてつもない費用がかかってしまうので注意が必要です。

 

なので、無理をせずにJAFや保険会社のロードサービスを呼び、その後はディーラーや整備工場に連絡して指示を仰ぐのが賢明ですね。

 

早めの対処がエンジンのダメージを最小限に食い止めて大きなトラブルを防ぐポイントになります。

 

まとめ

 

LLCやスーパーLLCの登場によって、冷却水の寿命は飛躍的に長くなっていますが、冷却水の量や漏れは日常的に点検をする必要があります。

 

また、水温計や水温警告灯に常に注意することも重要なポイントです。

 

そして、冷却水の補充は注意すれば可能ですが、交換を自分でするのはなかなか難しいので、整備工場などプロに任せる方が安心・安全です。

 

定期的に冷却水を確認し、快適なカーライフを送ってくださいね。

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